青森で開催された全国アマチュアビリヤード都道府県選手権の振り返り

全国アマチュアビリヤード都道府県選手権が2025年の10月に青森で開催された。
試合前に目標と目標達成に向けた重点課題の共有を実施してきたけど、ぶっちゃけこんな振り返りをしている暇があれば、僕はビリヤードの練習がしたい。
だけど、そうやって振り返りをしないで、いつも同じ失敗を繰り返してきたのではないだろうか。
と自分に言い聞かせて、はやる気持ちを抑えつつ、試合の振り返りを実施していく。
遠征の振り返り:764kmの車移動がきつすぎる。
今回は石川県→青森県を車で移動した。

石川~青森のルートは大きく3つに分けられる。
- 石川県~新潟県村上市までの北陸自動車道区間
- 村上市→山形県→秋田県と移動する区間
- 秋田県→青森県を移動する区間
石川県~新潟県村上市までの北陸自動車道区間:暇
まず、①区間は高速道路を永遠と走るだけの区間なので、オートクルーズ機能のある車であればやることは少なく済む。

ただ、4.5時間程度はずっと高速道路なので、とにかく暇。

オートクルーズも相まって、何もやることがない。
青森へ向かうときは、希望に満ちていたのでそこまで苦ではなかったけど、帰りは心身も疲弊していたのでとにかく苦痛だった。
村上市→山形県→秋田県と移動する区間:下道が長すぎる。
②の区間は
村上市~秋田市で下道(主に国道7号)と日本海東北自動車道を走る区間

この区間で日本海東北自動車道が全線開通していないことは知っていたけど、まさかここまで下道の区間が多いとは思わなかった。


行きは移動も日中だったので色々な景色を楽しみながら走れたのでまだよかったけど、帰りは夕方かつ雨で視界も悪く、疲れさせられた。
秋田県→青森県を移動する区間:迂回路で移動時間が1時間増加
③の区間では、

秋田自動車道に入って2時間40分ほど走るので、そこまで苦じゃないと思っていたけど、能代市付近の秋田自動車道で通行止めがあって、その区間は迂回路を走ることになった。

それで移動時間がさらに1時間増えたし、その迂回路でも片側通行やっていて時間かかってマジでしんどかった。
往路は希望/復路は絶望
さんざん文句を書いてきたわけだけど、総括としては楽しかった。
往路では日中で天気も良くて、景色を見ながら楽しくドライブできたし、なんならこれから試合に出るぞ!っていう希望もあった。
しかし、復路は絶望だった。
試合後の疲労、天候も悪い、お祭りだと思っていた全国大会が終わり、日常が返ってくる。
約10時間の運転は、ただでさえビリヤードで腰にダメージが入っている僕の身体に追い打ちをかけてきた。
特設会場の雰囲気は最高
青森市総合体育館であるカクヒログループスーパーアリーナは、会場自体がとてもキレイだった。

2024年7月1日にグランドオープンしたばかり。
建築家は隈研吾。
最近、地方でリニューアルされた公共施設を見るたびに、
「これ、隈研吾が設計してるんやろなぁ」
と思うことが多い。
特設会場は1階メインアリーナに設置されていた。
土足OK。台間も広く、試合に集中しやすい環境だった。


前日練習もできて、かなりの人が来ていたと思う。
ライトの関係で、ちょっとだけ影が気になるって声も聞いたけど、自分はホームでも似たような台があるのでそこまで気にならず。

目標の達成度:肝心の試合結果だけ未達
ここまでは旅の話ばかりしてきたんだけど、こちとら試合をしに来ているわけで。
ビリヤードの方はどうなんだってところを書いていく。
試合成績:2日目まで残る。→未達
結論、負け負けでした。
ふがいない。
結果として、最初の記事で書いていた通りの結末になってしまった。
勝つために課題設定して練習してきたけど、実際に本番で力を発揮することができなかった。
ただ、この試合のために全力で練習したことで、たくさんの気づき、弱点補強ができた。
来年以降もチャレンジして、今度こそ勝てるようにしていきたい。
ブログなど:記録を残す。→80%達成
ブログ記事については、この記事と合わせて3記事を投稿することができた。
本当は青森までにハウスや公式戦もいくつか出ていたので、それもまとめたかったけど、時間が取れなかった。
今回の試合はほぼ全てアクションカメラで記録を残しているので、この記事を投稿したらvlogとしても記録に残せるように編集をしていく。
あとは追い詰めすぎず、楽しんで取り組む。→達成
この試合に向けて2.5か月くらい集中して練習した。
そこまでは少しビリヤードに閉塞感を感じていた。12年もやってるし、ある程度できるようになったし。
だけど、それは自分の課題を見て見ぬふりをしていただけで、まだまだ課題だらけで全然できてないことに気づいた。少し前の自分だと、課題だらけな自分に対して、「センスないな」みたいな感じで逆に萎えていたけど、練習メニューを方向性を定めて真剣にやっていると、どんどんできることが増えてきて、それが嬉しかった。
センスがどうとかそんな無駄なこと考えてないで、ただただ上手くなりたいと思って目の前の球を真剣に練習することが大切だと気付いた。
結果は出なかったけど、前向きに練習できたから後悔も少ないし、これをバネにして次の試合も頑張ろうと思えるようになっただけで収穫だったと思う。
重点課題の進捗
ビリヤードの実技的な部分に関しては、もう少し具体的な課題とそれの解決までの方向性を別記事でまとめていた。
そこについてもこの記事で回収していく。

ブレイク
改善点:1番サイドインを回避するブレイクに成功
これまでのブレイクは取り出しの1番が確実にサイドへ入り、ランダムラックの昨今では取り出しが完全にランダムになっていた。
なので、1番のサイドインをかわし、取り出しを作る必要がある。
これについて、ブレイクの研究を重ねた結果、これまでは撞点を順だけで撞いていたところを、順上に変えることで回避できることに気づいた。

推定メカニズムとして、撞点が上になって1番に対して少し跳ねた手玉が当たるため、1番に対する厚みが変わったためと考えている。
※撞点を上、下、真ん中の3水準と力加減3水準の2元配置実験的なことをして気づいた。(分散分析は面倒くさいので実施していない。)
残課題:イリーガルとブレイクノーインは改善せず。
ブレイクで1番が入らないようにはできたけど、台によってイリーガルが発生するようになった。

イリーガルを回避しようと、ひねりを多くしたり、キュースピードを上げようとすると、今度は1番で狙いの厚みに手玉を当てれない問題が生じる。
加えて、緊張した場面でのコントロールブレイクは、思ったより1番の厚みに当てれない。
ここについては、練度を上げていく必要があり。
クッション
改善点:新たに5つのシステムを勉強した。
曖昧にしか覚えていないシステムや、そもそも全く覚えていなかったシステムを5個覚えた。
- 4かけ
- ファイブ&ハーフ
- ハーフV
- セブンシステム
- プラスツー
ハーフVは狙い30~40くらいだとラインが伸びすぎて使えないとか、
4かけのバンクシステムは自分の想定していたより伸び縮みするんだなとか、
こういった部分を知ることができた。
残課題:いまだワンクッションは下手すぎる。
ただ、まだまだワンクッションは狙いに時間がかかるし狙っても当たらないのはそのまま。
どうすればいいのか悩み中。
各種苦手な配置:省略
個々の配置の話となるので省略する。
タイマー対応
改善点:ヒルヒルでギリギリ時間が足りないくらいまで改善
これまでなら、必ず時間が足りなかったのだけど、現状のペースではヒルヒルでようやく時間が足りない場面があるかなというレベルまで改善できた。
これは、守るべきルーティンだけ明確にしたり、相手が撞いているときに配置を確認しておいて、自分が撞く時間を短縮できるようになった。
残課題:やっぱり遅く撞いた方がパフォーマンスが高い。
色々な工夫を入れ込んで早く撞けるようになったけど、やはり遅く撞いた方がうまく撞ける。
配置に対して時間をかけて考えられたり、そのショットで気を付けるべき内容はちゃんと素振り中にイメージを作りこんだりできるから。
ただ、早撞きで自分にとって一番悪いことは、「厚みをちゃんと見ない」ということだと感じた。
雰囲気で厚みを見ているので、厚みを確定させらていないくて、構え終わってから
「あれ薄いんじゃね?」
なんて思ったまま撞いてしまう。
こういうとき、目線が切れて身体が動いたり、普段なら起きないようなこじりが生じてしまう。
よって、この部分は時間を多少かけて出てもやるべきルーティンとして、しっかり残すようにする。
コンディション対応
改善点:新ラシャ練習中は全然合わせられる。
試合までに普段練習していない3店舗で練習した。
加えて、試合の数日前はホームも新ラシャになっていたし、試合も前日に練習できた。
ここでは、冷静に普段との変化点に気づいて対応することができた。
残課題:緊張した場面では、変化に対する自分の処置に自信が持てない。
冷静に変化点に気づけるといって負け負けなのは恥ずかしすぎる。
というのも練習なら
「このコンディションなら、撞点を下げて力加減を抑えると引け過ぎるから、撞点は真ん中でストロークをコンパクトにした方がいいな」
と頭で考えて撞けるんだけど、実際に試合で撞くと、
「本当にそれであっているのか?」
と思って不安でプレーができない。という課題が生じてきた。
もっと試合に出て経験値を増やして生きたい。
メンタル
全く改善なし。
全然緊張するし、上手く撞けない。
いい感じで取り切っていても、9番に近づくにつれてどんどん手が震えてきていた。
全国大会という場にやはりまだ慣れていないと感じた。
昔、試合に1年間ほど出れなかった時期があったけど、その時も久々にハウストーナメントに出ただけで手の震えが止まらなくなったりしたから。だけど、それもハウストーナメントに毎月出るようにしていくと改善してきている。
なので、全国大会が特別な空間と思わないくらい、試合に出ないといけないと思わされた。
今回の試合で収穫だったのは、ライブ配信台で撞く経験ができたこと。(その動画は恥ずかしので伏せるが…)
予選負けなのにライブに出れるのはかなり稀だと思うし、さらに緊張感の増える場面で撞くことができたのは良かった。
これからも大会に出まくります。
ということで、振り返りもしてきたわけだけど、実力不足と経験値不足の両方を補うために、今後も出れる全国大会にはなるべく参加していきたいと思います。
そもそも県代表に残ることも厳しいくらいの実力なので、まず県代表になれるよう研鑽を積んでいきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。