お恥ずかしながら、大学・大学院在学中の6年間で約720万円もの奨学金を借りておりました。
返済にあたり、繰り上げ返済や一括返済を検討される方も多いと推察します。
今回は返済に関してどう向き合っていくべきか、考察していきたいと思います。
奨学金の内訳
貸与を受けていた内訳を下記に示します。
大学在学中:第二種奨学金 利率固定式(0.33%)
大学院在学中:第一種奨学金 無利子
学年 | 貸与額/月(万円) | 貸与額/年(万円) | 入学時特別増額貸与額(円) | 全合計(万円) |
1年 | 12 | 144 | 0 | |
2年 | 10 | 120 | 0 | |
3年 | 10 | 120 | 0 | |
4年 | 10 | 120 | 0 | |
修士1年 | 7 | 84 | 50 | |
修士2年 | 7 | 84 | 0 | |
合計 | – | 672 | 50 | 722 |
これを返済していくと一月あたり約3.5万円になります。
就職すると一年目の8月から返済が始まりますので、初めて請求金額を見たときは
え?高くね!?
って感じでした。
しかし学生時代、そんなに高級なものを買ったりした記憶はないのです。
当時は家計簿も何もつけていなかったので、
どこでこんなにお金使ったかな~と生活を振り返り試算してみると…
- 500mlペットボトルをコンビニ・自動販売機で毎日4本購入
- 食事は1日4食。夕食と夜食をほぼ外食して過ごす。
一月の食費:78400円
つまり、奨学金はほぼ全て食事になり、私の脂肪に変わってしまったという事です。
「好きなものを食べるために生きる!」とかほざいていた当時の自分をぶん殴りたいですね。
幸いにも返済が遅延したことはないのですが家計の圧迫感は感じます。
結論
結論としては以下になります。
- 利子が高くなければ、繰上返済等は行う必要はない。
- 地方公共団体の奨学金返還支援を活用できる人は検討の余地あり。
利子が高くなければ、繰上返済等は行う必要はない。
私の場合ですが、大学在学時の第一種奨学金(504万円)は利率固定式であり、その利子は0.33%です。
米国株の長期的な期待リターンを4~5%と考えると、奨学金の利子分を大きく上回るため、
わざわざ繰上返済をするよりも、米国インデックスファンド等への投資に回した方が、資産が増える可能性が高いと考えます。
もちろん、株価はマイナスになる可能性もあるため、リスク許容度を守って投資をする必要はあります。
地方公共団体の奨学金返還支援を活用できる人は検討の余地あり。
そもそも返済するための収入がない、返済のために嫌々残業をしているといった方は、
Uターン奨学金返還支援事業を活用するのも一考でしょう。
33の都府県で奨学金の返還を支援する仕組みがあるようです。
日本学生支援機構(JASSO)のホームページに、支援を実施している地方公共団体がまとめられています。
例えば
私の地元、新潟県では要件を満たした場合に年間最大20万円を6年間も支援してくださるようです。
1.助成期間
県内に転入し、就業した日の属する年度の翌年度から最長6年間
2.助成額
申請年度の前年度において返還した奨学金等の額(利息を除く。)
※年間20万円が上限となります。
※高等専門学校在学時に受けていた奨学金を返還している場合は、4~5年在学時に貸与を受けていた分が支援の対象となります。助成総額の上限 120万円
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/shigototeijyu/1356888818141.html
※県内に転入・就業した日の属する年度の前年度末の奨学金等の残額の2分の1が上限となります。
各地方公共団体によって、要件や支援内容は異なりますが、
こういった制度を活用して、毎月の返済の負荷を減らすというのは検討の余地があるのでしょう。
まとめ
- 利子が高くなければ、繰上返済等は行う必要はない。
- 地方公共団体の奨学金返還支援を活用できる人は検討の余地あり。
繰上返済や一括返済については、株式の期待リターンと利子を比較した結果から資産運用を優先というのが私が出した結論です。
また、地方自治体の支援を受けるというのも、返済をするにあたり有益であることが分かりました。
学生時代にもっとお金について考えていれば、そもそもこんなことを考える必要はなかったのかもしれません。
しかし、過去は変えられないので今の自分ができることに注力するのが大切だと思います。
もし、この記事を見てくれている大学生の方がいたら、
家計簿アプリを入れて今すぐ収支の確認をしてみてください!!