【Dell】S2725QC 27インチ4K USB-Cモニター を2か月使った感想【ちょっと失敗】

Dellのセールを活用して、27 Plus 4K USB-Cモニター S2725QC2を購入して4Kモニターデビューを果たした。実際に1か月使ってみて、良かったとこと、微妙だったことをまとめていく。
スペック

画面サイズ | 27インチ |
解像度 | 4K(3840×2160) |
パネル | IPS(非光沢) |
標準リフレッシュレート | 120Hz |
色域 | 99% sRGB (CIE 1931) |
明るさ | 350 cd/m2 |
応答速度 | 4ms (エクストリームモード) / 5ms / 8ms |
スピーカー | 5W × 2 |
VESA | 対応(100×100) |
接続ポート | USB-C ×1(DisplayPort Alt & 65W給電) HDMI×2(HDMI 2.1・120 Hz対応) USB-A ×2、USB-C ×1 |
USB-Cでの給電W数 | 65W給電 |
価格 | 49,800円(2025年9月) 35,901円(2025年6月セール) |
このモニターを購入した理由
セール中で35,901円と格安だった。
2025年の6月、Amazonプライムセールと同タイミングで、Dell公式のセールが実施されていて、35,901円で購入することができた。
通常価格49,800円が28%オフになっていて、さらにDellリワードキャッシュが1500円分もついてきたので、非常にお買い得だった。

4Kかつ120Hz
フルHDが1920×1080の画素数に対して、4Kは3840×2160という縦横2倍ずつで4倍の画素数になっているのはもう言わずもがな。
よって、同じ画面サイズでも画質がきれいというメリットがある。
S2725QC2はさらにリフレッシュレートが120Hzまで対応している。
事務作業向けの4Kモニターだと、60Hzまでしか対応していないものもある中で、同価格帯で120Hzまで対応しているところが良いと思った。
USB-Cで給電できる。
最近のモニターはUSB-C接続でPCを給電できるものも多い。S2725QC2ももちろん対応している。

これで、USB-Cを接続するだけで、65W給電およびモニターに付属のUSBハブを使用することができる。

毎回、充電器とHDMIの両方を接続するのは面倒だと感じていたので、これを一本化できたらシンプルで良いと思っていた。
自分はノートPCを結構持ち運ぶので、type Cを取り外すだけで外出できるようにしたい。
そうすれば、家と出先でのケーブルの抜き差しは一本で完結する。
すごくスマートでかっこいい。
問題は65W給電にしか対応していないこと。
ただ、現在使っているPCはLenovo yoga pro 7i gen10(14.5型Intel)なんだけど、これのCPUがcore ultra 7 255Hなので、100Wじゃないと給電できないという問題がある。
65Wだと低速充電しかできないのは微妙なんだけど、かといって100W給電に対応しているDellデジタル ハイエンド シリーズ27 4K Thunderboltハブ モニター – U2725QEは、価格が92,800円と高額になる。
この部分にかなり苦悩して、このモニターを購入すべきなのか、U2725QEを購入すべきなのか、はたまたモニターを買わなくてもいいのか…と無限ループして、セール最終日にようやく決心して購入した。
そこまで求めなかったもの
スピーカー
5W×2のスピーカーが内臓されているのは知っていたんだけど、そこまで重視しなかった。
偏見かもしれないが、ディスプレイの内臓スピーカーでめちゃくちゃ良い音質が期待できたことがないし、そこまで音に拘りを出すなら、スピーカー買えばええやん。
ということで、そこまで重視しなかった。

色域
クリエイティブな仕事(raw現像や動画編集)をする人は、ディスプレイの色見を重視することもあると思うけど、こちらもそこまで拘らなかった。
自分もraw現像は多少やるし、これから動画編集も力を入れていきたいとは思っているけど、そんなガチレベルでもない。
ここの色見を拘ると、モニターの価格が高くなってしまう。そこまでのお金は出せない。
U2725QEでもsRGBは99%はカバーしているので、そこで妥協した。
実際に購入して良かったこと。
4Kモニターだと文字がきれい。
解像度が増えることで、文字一つに使えるドットが増えるので、ジャギーが少なくきれいに見れるようになった。

スケーリングして1.5倍にしているので作業領域はWQHDモニターの頃から変わっていないんだけど、きれいな画面で作業できて、毎日の作業が楽しくなった。
27インチ使いやすい。
これまでの24インチに比べて、作業スペースが広くなって良かった。
事務作業をするときは、画面を2分割しても広く使える。
ノートPCのディスプレイと合わせることで実質3つの画面を表示できる。

マルチモニターにすることで表示でき情報量を増やすことができて効率良いというのはよく言われている話であるけど、
- モニターを複数購入するのはお金がかかってしまう。
- モニターを置くスペースが必要
というデメリットもある。
だけど、27インチモニターにすることで、追加のモニター1台するだけで実質3画面を構築できるのでデメリットを最小限にできる。これが良いと感じた。
加えて、これから動画編集ともにもチャレンジしていこうと思っていたので、編集画面が広くなって使いやすくなった。

ちなみに、32インチのモニターが会社にあって、これも良いと思ったんだけど、流石に大きすぎて視点移動が多くて目が疲れるように感じた。
27インチも端の方を見るには視界の移動は必要だけど、そこまで大きく動かす必要がない。
27インチモニターは作業性と目の疲れにくさを両立している点も優れている。
微妙だと思ったこと。
4Kモニター購入前に考えていたほしい理由に対して、概ね良かったんだけど、微妙だったと思ったこともある。
これは自分の環境が原因でもあるので参考にならないかもしれないんだけど、備忘録として残しておく。
もっと高い位置まで調整したい。
高さ調整の上限にしても、思ったより低い位置になってしまう。

ノートPCの上にそのままモニターが来る配置が好きなんだけど、14インチのPCを購入したせいで、それをすると画面が少し干渉する。

ノートPCを少し手間に置くことで干渉を回避できるんだけど、毎回調整するのは少し面倒くさい。


VESA対応だからモニターアーム付けるなりすれば対応できるので致命的ではないものの、わざわざモニターアームを買いたくなかった。
ちゃんと高さの確認をしてから買えばよかった。
USB-Cで65W給電しかできない。
買う前からわかっていたことなんだけど、65Wでしか充電できないからノートPCを低速充電しかできない。
もともと、動画編集とかもしたいから4Kモニターを購入したわけ。そのときってCPUにもそれなりに負荷かかるから、100W給電が必要。65Wだと足りない。

ということで、充電器は別で用意して、HDMIで映像出力をしている。
120Hzに対応したtype-Cハブが少ない。
でも、ケーブル類はシンプルにしたい。
わざわざHDMIケーブルと充電器のケーブルを同時に刺すのは面倒だし、スマートじゃない。
となると、type Cハブで100W充電器とHDMIケーブルを接続してしまおうと考えた。
ノートPCにThunderbolt 4のポートが付いているから、そこにtype Cハブをかませれば実現できるんだけど、4K 120Hzに対応しているtype Cハブがめちゃくちゃ少ない。
あったとしても、高額なものが多い。
type CハブだとサンワサプライのUSB-DKM9Sというハブがあって、これで定価18,480円(Amazonなどではもっと安く買えることも。)
BenQ beCreatus GR10 7-in-1 HDMI 2.1 Steam Deckは17,900円
これらを購入してトータルで高額になるくらいなら、わざわざセールでS2725QC2を購入する必要はない。
結局Cable Mattersというメーカーのハブを購入してなんとかコストを抑えて接続できるようになった。

結局、HDMIで接続しているからハブ機能は使えない。
ここでHDMIで接続していることが問題になって、type Cで接続していないからモニターのハブ機能は全く使えなくなってしまった。
4K 120Hzで映像出力するというモニターの機能は満足している。だけど、このモニターで売りになっているUSB-C接続の機能は全て封殺してしまった。

結局、これは使えない。

これでは、このモニターを購入した意味がない。
もっと安いモデルかハイエンドを買った方が良かったのでは?
ここまでくると、もっと安いモデルか、いっそのことハイエンドモデルを購入しておけばよかったのではないかと思う。
Dell 27 Plus 4Kモニター S2725QSはUSB-Cなら、USB-C接続できないけど少し安くなる。
Dellデジタル ハイエンド シリーズ27 4K Thunderboltハブ モニター – U2725QEなら140Wで確実に給電はできるし、他の性能も上がる。
なんなら、90W給電のDell Pro 27 Plus 4K USB-Cハブ モニター – P2725QEでもよかったのでは。(90W給電なので、100Wに対して少し足りていない。)
65W給電に対応しているパソコンを持っている人にはお勧め
ここまで色々と書いてきて、今回の反省点は100W給電のPCなのに、65W給電しか対応していないモニターを購入してしまったことだと気付いた。
65W給電で問題ないWindowsのPCやMacBook Airを持っている人にとっては非常に良いモニターだと思う。
ただ、100W以上の電力供給が必要なPCやMacbook Proを持っている人は、割り切ってDell 27 Plus 4Kモニター S2725QSで安価に済ませるか、逆にDellデジタル ハイエンド シリーズ27 4K Thunderboltハブ モニター – U2725QEに振り切っても良いと思う。
セールだからといって、スペックに合わないモニターを購入しない方が良いと思いました。
