新卒入社した会社で、残業が多く、余暇時間が少ない事に憤りを感じていた。
趣味のビリヤードを練習する時間が少なくなったからだ。
どうすれば仕事が早く終わるのか?を真剣に考えた結果、
業務効率を上げまくれば、一瞬で仕事終わるんじゃね??
という仮説を思いつき、ビジネス書を読む習慣をつけた。
仕事の勉強を余暇時間にするという行為に、憤りを感じずにはいられないかったが、
最終的に残業が減るなら良いと思った。
しかし現実は甘くなかった。
効率よく仕事ができるようになった結果、仕事量はさらに増えて、残業は減らなかった。
この仮説は間違っていたが、結果として自分のスキルが上がって評価されたり、転職活動も成功させることができたので、良い経験だと思っている。
今回はメーカーで働いて6年目(8か月ニートしていたので、正式には5年)の自分が、読んでためになった本を紹介していきます。
本の選定基準
最初に、どのように本を選定したのか、簡単に紹介していきます。
私は、ポータブルスキルが身に付く本から読むようにしていました。
ポータブルスキルというのは、厚生労働省の定義でいうと、
種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル
のことを指します。
詳細は、厚生労働省のサイトを確認ください。↓
ポータブルスキルを最初に身に着けた方が良いと考えた理由は以下です。
- 専門的なスキルはOJTで学べるが、課題解決/仕事の進め方というものを基礎から教わる機会が少なかったから
- 異動・転職しても使えるスキルで、若手のうちはこういったスキルの方が大事だと思ったから
- 仕事以外(趣味・人間関係・人生)に役立つから
専門的なスキルは仕事しながら学びつつ、そこで得にくい知識を読書で補っていくというスタイルにしていました。
3については、趣味でビリヤードをしているので、
それにも活きるような本であれば、余暇時間に読書することも苦痛にならないかなと思ったのも理由の一つです。
おすすめの本紹介
ここからは実際にオススメの本を紹介していきます。
王道的な本ばかりなのであまり面白みはないかもです。
本の要約動画も見ていたので、それのリンクも貼っておきます。
七つの習慣
自己啓発書の中では、王道的なポジションにいる一冊です。
個人的に勉強になったと感じているところは、「影響の輪と関心の輪」の話です。
影響の輪というのは、自分がコントロールできるコト(自分の態度/行動など)を指し、関心の輪というのは一方で、自分がコントロールできないコト(環境、天気、他者の行動など)を指します。
関心の輪の部分は、他人や環境の話で、自分自身で変えることはできません。
一方、影響の輪というのは、自分自身のコトなので、主体的に変えることができます。
この影響の輪の部分に焦点を当て、努力していくべきという話です。
ついつい、人のせい、環境のせいにしてしまう場面が多かったので、このパートは勉強になりました。
トヨタの自工程完結
新卒入社した会社の最初の研修で、最高品質責任者の方が推薦されていた一冊でした。
トヨタの生産ラインで取り入れられている「自工程完結」の手法を、通常業務へ落とし込む方法を説明した一冊です。
工程で発生する不良品が後工程へ流れていくと、材料のロス、人件費のロスなどに繋がっていきます。
それを防ぐために、各工程で不良品を排除できるようします。
またどの工程で不良が起きたか明確になるので、発生原因を調査がしやすく、改善を効率よく行うことができます。
これを、普段の仕事でもやっていこうというのが、本書の趣旨です。
業務の手戻りが一番時間を無駄にしてしまうので、常に意識するようにしています。
自工程完結を実践することで、上司とのコミュニケーションが改善することも触れられていました。
ミスを責めるな、仕組みを責めよというトヨタの考え方が反映されているように感じます。
The Goal
これも鉄板で、当時の上司に薦められて読んだ一冊です。
若手のうちであれば、「ボトルネック」を見つけるという部分が参考になると思います。
課題や品質不具合、工程改善するときに、やみくもに改善を進めるのと、
どこが律速となっているかに注目して改善を進めるのとでは、業務効率に差が生じるためです。
ゼロ秒思考
仕事をしていると課題に対して自分がどう思っているのか分からなくなるときがありませんか?
そういったときに、サクッとメモして頭の中を整理し、具体的なアクションへ落とし込んでいけるようになりました。
QC検定2級過去問
これは技術系の方にしかオススメできないのですが…笑
業務していると、
- 2つのデータの差があるか?
- 3水準で実験したけど、効果あると言えるのか?
QCの勉強をする前は、こういった悩みが多かったのですが、勉強した後は
こんなことに頭を悩ませるより、品質管理の手法として既に確立されている方法を使った方が
効率的だと感じました。
加えて、改善活動は全社でやっていかないといけない、「TQM(Total Quality Management)」であることは、品質を作る基本的な考え方でありながら、普段の業務では意識しにくい部分です。
それを意識できるようになったのが良かったです。
最後に
気に入った本があれば、是非読んでいただければと思います。
また、最近は要約動画も増えているので、そちらで興味もったものから読んでいくのも良いかと思います。
自分も実際にそうしていました。
参考になれば幸いです。